税理士のお客様である皆様は、納品された物の品質がわかりますか。
こんな例を耳にしたことがあります。
新しく入った税理士事務所で担当を任された。その会社の過去の申告書を見たら、間違いが見つかった。
過去の担当者のミスを所長先生も見逃していたようだ。
別の例では、所長先生が法令の改正を知らなかった、または法令を誤って解釈していたため、間違いが生じていたというものも耳にしました。
残念ながら、このような間違いにお客様が気付くことはありません。
私がこの世界に入った時、一番最初にこんなことを教えられました。
私たちの仕事の良し悪しに、素人であるお客様が気付くことはありません。
税務調査があっても、限られた時間の調査では、調査官が私たちのミスを見逃すこともあります。
仮に調査官が間違いに気付いても、税金を多く納めているような場合では、調査官は指摘しません。
だからこそ、仕事には誠意をもって謙虚に立ち向かってください。
細心の注意を払ってください。
法令は毎年のよう改正されます。必ず勉強して取り残されないようにしてください。
私がまだ右も左もわからなかったときに、このことを教えてくれた先生に感謝しています。
人間、誰もがミスをします。
もちろん私も例外ではありません。
ですが、努力と仕事に対する姿勢でミスを減らすことはできます。
勉強して知識を増やせば、知識がミスをカバーしてくれることもあります。
私がこの仕事を続ける限り、努力と謙虚さを忘れないように常に心がけていこうと思っています。