スピードと改善

投資を業績に結びつけるために重要なものは、スピードと改善です。

この二つは車輪の両輪の関係だといっても過言ではありません。

まずはスピードです。

投資によって得られた成果を、できるだけ早く市場に出してみる必要があると思います。

つまり、市場投入のスピードが重要です。

先ほどの醤油とんこつのラーメン店の例でしたら、つけ麺を誰かに試食してもらうとよいでしょう。

例えば、限定食で少し低めの価格設定をして、お客様に実際に食べてもらう訳です。

そして、お客様から意見を伺うのです。

最初は常連客だけに限定してみるの一つの方法だと思います。

工場の工員さんの例でしたら、育ってきた若手の工員に試作品を作ってもらう。

そして、その出来を評価してもらいます。気心の知れた取引先に評価を依頼してみるのも一つの方法だと思います。

一言でいいかえれば、早くはじめてみるのです。

そして、客観的な評価に耳を傾けるのです。

その上で、必要な改善を行います。

試作段階のものが十分に受け入れられるとは限りません。

むしろ、問題点が表面化するとはず。

その駄目な部分が改善の対象になります。

ここでも、できるだけ速く改善するのです。

やはりスピードが大事です。

改善を行うことによって、商品としての完成度を高めていくわけです。

反対に、良くない例は自信が持てるまで試さないというものです。

つまり、最初から100点満点を目指すというやり方です。

この方法では、第三者の客観的な目が入りにくいので、問題点が表面化しにくく、改善が遅れがちになります。

また、時代の激しい変化に投入時期を逸してしまう危険性もあります。

逆にいえば、あの時世に出していれば…ということです。

自信は、市場で試されて初めて付いてくる。市場で試されて、商品の完成度は上がってくる。

私はそう考えています。

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